【変わり種】密造酒という意味を持つウイスキー「ジョージア・ムーン」を飲む
お疲れ様です。シュンケンバッカー(@SHUNKENBACKER)です。
馴染みの酒屋で変わった見た目のお酒を買った。
それがこの「ジョージア・ムーン」というお酒。
手書きっぽいフォントがポップで可愛らしい見た目だが”密造酒”という不穏な意味を持つコーンウイスキーだ。
ホワイトリカーぽいけど歴としたウイスキー
さてこのジョージア・ムーンだが無色透明な見た目でぱっと見ホワイトリカー(梅酒作る用の透明な酒)っぽいが歴としたウイスキーだ。
ジョージア・ムーンはアメリカ生まれのコーンウイスキーに分類される。
コーンウイスキーはその名の通り原料がトウモロコシのウイスキーで全体の80%以上の割合で作られている。
アメリカンウイスキーならバーボンでは?って思うかもだけどバーボンはケンタッキー州バーボンで作られるので、その名が付く。
ちなみにジャックダニエルはテネシー州で作られるのでテネシーウイスキーとなる。
密造酒を模した酒
密造酒という意味を持つこのジョージア・ムーン。
その名の通り18世紀に流行った密造酒の作り方を模倣して作られているらしい。
それゆえ熟成が売りの普通のウイスキーとは違って熟成30日以内という短期熟成で瓶詰めされている。
熟成されないが故にウイスキーらしからぬ色味。
密造酒という観点で見たらこの酒を注ぐには適さない形状の瓶も趣がある。
禁酒法という天下の悪法はびこっていた18世紀のアメリカの飲兵衛たちの必死の努力の成果だと思うとリスペクトを抱かずにいられない。
ジョージア・ムーン飲んでみた
ウンチクや前振りはほどほどに飲んでみたいと思う。
酒を詰めるのに適さない形状の通り、そのままグラスに注ぐとぶっ零しそうなので大さじを使って慎重に二杯を注ぐ。
大さじ二杯でシングルの量だ。
ウイスキーかこれ?
あらためてジョージア・ムーンの見た目を確かめてみるけど、やはり無色透明。
香りを嗅いでみるとトウモロコシの風味と熟成してないが故の荒々しいアルコール臭(悪く言うと実験用のアルコールみたいな)がある。
味はトウモロコシの甘さとフレーバー、一応ほんのり樽の感じもある。
短期熟成だからアルコールのトゲトゲしさはそこそこ強い。
ウイスキーぽさはあるけど焼酎に近い。
これをウイスキーと思って飲むと「は?」ってなりそう。
逆にトウモロコシの焼酎って言われて飲んだら「なるほど」となもなりそう。
泡盛の県の民なのでこのくらい荒っぽい味でも全然いける。
なんならむしろ好きな味かも。
こういうウイスキーらしからぬ味も”密造酒”という観点から味わってみるとと歴史に思いを馳せながら「まぁ~仕方ないのかな?」と心が広くなったような気がする。
ロックがちょうどよかった
ロックで飲むと途端に飲みやすくなった。
アルコールのトゲが無くなってトウモロコシらしさの残る若い酒に変わった。
なるほどジョージア・ムーンはロックで飲むのが正解の一つかも。
しかし荒々しいアルコール臭はそのままだから、より焼酎らしさが強まった気がする。
レモンハート読んでなかったら買ってなかった
このお酒を買ったのは変わった形状だからという訳でなく、もともとレモンハートという漫画で紹介されたので名前だけは知っていたのだ。
作品の中に登場していたアイテムの実物に遭遇するとテンション上がるね。
レモンハート読んでなかったら出会っててもきっと買ってなかっただろうなと思います。
ありがとうマスター。
ちなみに裏面に輸入元の情報があったんだが、
不老町ってカッコよくない?